卵の中の博物館

アニメ。音楽。アート。30代女子の好きなものあれこれ紹介ブログ。

月世界旅行にいってみたい。

去年白鷺美術でのトウヤマタケオのLiveに行ったことを書いたのですが、

トウヤマタケオ「飛ばない日」金沢公演 - 卵の中の博物館

その時、この映像にトウヤマさんが音をのせるというのをやっていました。

 


A Trip to the Moon / Le Voyage dans la lune - 1902 ...


58 George Melies The eclipse 1907 - YouTube

 

ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』と『日食』。

 

マリー=ジョルジュ=ジャン・メリエスMarie Georges Jean Méliès1861年12月8日 - 1938年1月21日)は、フランスの映画製作者で、映画の創成期において様々な技術を開発した人物である。パリ出身。“世界初の職業映画監督”と言われている。SFXの創始者で、多重露光英語版低速度撮影ディゾルブストップモーションの原始的なものも開発した。また手で色づけしたカラー映画も作っている。撮影を通して現実を操作し変換する能力から、最初の "Cinemagician" とも称される。

                             wikipediaより引用

 

この当時クローズアップというものがまだ存在しないんですよね。そこが劇場で観てる感じがして逆に面白いです。なんだか愛らしく思えてくる〜!!

このメリエスは、画家志望の、元々マジシャンであり、映画監督の他に衣装や舞台装置の図案家、俳優もこなす人物だったんですが、その好奇心旺盛な性格が映画の随所に見て取れます。

月と太陽が人の顔って・・・なんだかシュールだわ・・・笑。

好きなんです。こうゆうの。

 

 

 

月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術 Blu-ray

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ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編/映画創世期短編集 [DVD]

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ちなみに、私がメリエスを知ったのはこの本から。

 

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同朋舎出版の知識の泉シリーズ!

同朋舎は倒産してしまってもう絶版なんですが、かなりいいです。このシリーズ。

図鑑絵本で子供向けなんだけど大人でも楽しめます。シールが付いてたりページごとに仕掛けがしてあってかなり贅沢な作り。

もし巡り会ったなら是非手にとってください!

 

 

この歌手は本当にすごい。ちあきなおみ編

今日はちょっと趣向をかえて。

 

ここ数年、この人に注目してます。

 

この歌手はすごい。本当にすごいよ!

と連呼したくなるような人です。

 

 ちあきなおみ

 

 今更……?

と思った人はおそらく私よりひとまわり以上年上です。

 

ちあきなおみ、名前はなんとなく知っていました。しかし全くの無知でした!

4年前偶然NHK-BSの特集をみるまでは。

 


夜へ急ぐ人 ちあきなおみ 1977 - YouTube

 

はぁ〜…。びっくりしました。この曲にこの迫真の演技!!(演技っていっていいのか?)ここまでやり抜くこと、普通の人にはできません。

ちなみに、曲の間でしゃべっているところがありますが、あそこは

「ネオンの海に目を凝らしていたら波間にうごめく影があった。

小舟のようにあっけないそれらの影はやがて哀しい女の群れと重なり

無数のふるさとという涙をはらんで逝った」

と言っています。狂気!

 

 

この超絶な歌唱力におののいた私は、ちあきなおみの曲を聴き漁りました。

 


ちあきなおみ 冬隣 スライドショー - YouTube

この色気、なんなんでしょうか??

「地球の夜更けはせつないよ」……本当に夜を感じます。真っ暗な夜。

ニコ動の方にはこのときの歌っている動画があったので、よかったら見てみてください。 歌はもちろんのこと、佇まい全てでこの曲を歌っているのがわかります。

 

 


ちあきなおみ 星影の小径 - YouTube

これは戦後に小畑実という歌手が歌った『星影の小径』をカバーしたもの。

素敵すぎます。

 

 

 

1992年に夫と死別し活動休止されているので、 子供だった私はその歌声をリアルタイムで聴いていないんですよ…。無念!

でもきっと、子供の頃の自分はちあきなおみの凄さを理解できないでしょう。30過ぎて、ようやくこうゆう曲が身にしみてくるようになった、のかもしれない。

 

昨年11月にNHKのSONGSでもちあきなおみが特集されていました。

 

ちあきなおみは是非映像で後世に残していってほしいです!

またTVでの特集、期待しています〜!

 

癒しのアマールカ。

あっという間にお正月が過ぎていきましたね…。

正月早々相方とけんかをし、泣き、怒り、等々してたらいつの間にか仕事が始まって慌ただしい日常が戻ってきてました。

正直疲れが溜まって腰痛気味です。

 

そんな癒しを求める私には、今アマールカが最適です。

 

『アマールカ』とはチェコのアニメーション。ヴェチェルニーチェクという子供向け番組で70年代から繰り返し流されているようです。どうも13話しか作られてないみたいですね。

13話通して観てみると、主人公のアマールカ、結構自由人。

 


DVDブック『アマールカ ブック〜はじめまして編〜』 - YouTube 

 

ニコ動には1話全部観られるものがありました。

 

この映像は日本で吹き替えられて販売されたものです。

↓これ

アマールカDVDボックスセット~Amalka Sleepy Box~(DVD付)

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チェコで実際流れていたのはこっち


Říkání o víle Amálce 13 - Jak odešla spát až do jara - YouTube

 

 

日本版は見事に音楽もナレーションも様変わりしてます。

チェコ版はナレーションがおじさん(お兄さん?)に対し、日本でリサウンドされたものはナレーションが南波志帆さん。13話は湯川潮音さんが歌ってます。(湯川潮音さんの話はまた今度。)その他にも土岐麻子さん、キセル羊毛とおはなSaigenjiの面々がカヴァー。

 

これがガチで癒されます。

私はその昔、かなり夢見る少女だったのですが、 その時の少女性が一気に開花します。

 

おやすみのときぐらい、いい気持ちで眠りたい。

そう思う訳です。

 

部屋を真っ暗にして、ホットココアを飲みながら、スクリーンに投映したアマールカを観ながらうとうとする。これ、当分の夢にします。

 

 

懐かしいはにわなあのこ。

年賀状を書くにあたって「馬ってどんなのだっけ?」とネットを開いたわけですが……

懐かしいあのこがヒットしてしまいました。



おーい!はに丸 OP - YouTube


NHK教育で1983~89年までの6年間放送された「おーい!はに丸」です。

画家のおじさんが描いた埴輪の家の絵から飛び出した、「はにゃ」が口癖の埴輪の少年はに丸と、「ほにゃ」が口癖のお供の馬「ひんべえ」。
歌や踊りを交えて、さまざまな言葉を学んでいくという教育番組です。


このオープニングのアニメーション、はに丸とひんべえの動きが愛らしいです!


NHKと関わりが強い月岡貞夫さんが作られているんですね。

月岡貞夫さんは手塚治虫のもとでアシスタントを経験された後、東映動画でアニメーターとして働かれています。
NHKではあの「おかあさんといっしょ」の『こんなこいるかな』や「みんなのうた」の『北風小僧の寒太郎』も月岡さんが携わっています。


アラサー世代は誰しもこの方のアニメーションを観ていたのでは……?


今日はちょっと懐かしいエントリーでした。

最初の映像は悦楽共犯者だった。

今年もあと数日です。

ヤン・シュヴァンクマイエルを書かずに年を越すところでした!

 

チェコアニメにはまり、すぐにヤン・シュヴァンクマイエルの存在を知りました。どうもやばそうな人がいるな、と…。

TSUTAYA(だったかな?)で『悦楽共犯者』のVHSが値下げワゴンに入っているのを見つけて速攻手にしたのを覚えています。VHS、時代を感じます。

 ↓そのときのはこれ。

悦楽共犯者【字幕版】 [VHS]

悦楽共犯者【字幕版】 [VHS]

 

 

もうVHSを見る機器がないので、今はDVD。

 

 この映画、登場する6人がただただ己の悦楽に耽るというお話。

悦楽といっても、その悦楽の手段が特殊でまったく共感できません。特殊すぎて何度も失笑が…。

 

みんな快楽のために一生懸命で滑稽。

 

でも。妙に納得がいくんですよね。

 

大なり小なり人は癖(へき)があります。

登場人物はみんな日常生活に押し込められていますけど、好きなことを生き甲斐にして生きてる。

それで、いいよね!

・・・って、なります。笑。

 

また、映像について語ると、 悦楽共犯者の中で人形が動きだすシーンがあるのですが、シュールすぎてにんまりしてしまいます。

登場人物が全くしゃべらないのも不穏な感じ…。 

 

私にとってヤン・シュバンクマイエルの作品は、(ストーリーで)感動したりするようなものではないのですが、こっそり自分の中に隠していたい、秘めていたい、絶対持っていたい、そんな気持ちにさせてくれるものです。 

 

自分が普段隠しているツボをヤン・シュヴァンクマイエルがぐっと押してくれるのです。 

 

 

『かぐや姫の物語』みてきました。

やっと今週、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』みてきました。

 

 
6分 ジブリ かぐや姫 プロローグ 〜序章〜 11/23より公開 Studio Ghibli "Kaguya ...

 

 

「線」をすごく大事にした作品なんだろうと予告を観て感じていましたが、まさに。

日本の漫画、動画の原点に立ち返る、ある意味挑戦のような映画です。

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鳥獣人物戯画

 

 私達が幼いころからふれていた「かぐや姫」の話にほぼ忠実ながら、なぜ登場人物がそのような境遇で、そのような行動をしたかをしっかりと描きこんでいます。

 

かぐや姫の赤ん坊の頃の動き、その時の翁が姫を愛でる様子、木地師の生活、二階堂和美さんの歌声など注目する点はたくさんありますが、この映画で私の一番の感想はこうです。

 

高畑監督は良心の人だ。

 

もちろんお会いしたことはないですが。監督の気持ちはストレートに伝わってきました。

この映画は「人生は辛く、悲しく、すばらしい。」というのを伝えようとしているんです。生きていく、ということ。

それは私にとって、人間の最高の良心(このニュアンス伝わるでしょうか?)だと思うのですよね…。子どもや孫に伝えるべき一番のこと、というか。

 

アニメーションをたくさん観るなかで、チェコや東欧のじと~(褒め言葉です)っとした表現がツボな私ですが、こうゆう日本の凛とした美しさは胸がすぅーっとします。

 

かぐや姫の物語、良作でした。

 

彩のある人生を送りたいです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに今『風の谷のナウシカ』をテレビで放映していますね。

何度も何度もみた映画ですが、それをまた観ながら今書いてます。

 

そして。

フレデリック・バックさんが亡くなったと先日ニュースで知りました。

ご冥福をお祈りします。

木を植えた男/フレデリック・バック作品集 [DVD]

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雑誌が好きだ。

最近はあまり雑誌を見なくなった。

というのも、家の近くに本屋がないんです。

そして私はペーパードライバー…。

 

ネットで買えばいい話なのだけど、雑誌はぜったい中身で選びたい派!

 

今日は久しぶりに小さな本屋に行って雑誌売り場をうろうろ。

見たことがない雑誌を何冊かぱらぱら見。

 

最近の雑誌は装丁が美しいので嬉しくなります。

 

 本日のお買い上げはこの二冊。

BIRD4 (講談社MOOK)

BIRD4 (講談社MOOK)

 

 チェコの記事があったので思わず衝動買い。

この雑誌ははじめて見ました。おそらく旅好き20~30代女子向けなのでしょう、ひとつ前のバックナンバーの特集は「ICELAND ー温泉、オーロラ、ビョークの歌声ー」。温泉入りたい!オーロラ見てみたい!ビョーク大好きですとも!

まんまとどんぴしゃですね…。

 

 

BRUTUS (ブルータス) 2013年 12/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2013年 12/15号 [雑誌]

 

 表紙の部屋の雰囲気に誘われ…。本棚がすばらしい。図書室のある家に住みたいものです。

 

 

私の10代はやっとインターネットが一般家庭に定着しつつあった頃で、ファッションやメイク、流行は雑誌に教えてもらっていました。

 

プチセブン』『OLIVE』『mc Sister』は10代初期に読んでたファッション雑誌。

装苑』『流行通信』はハタチぐらいからかな?

号によっては『STUDIO VOICE』『CUT』『穹+』『pen』『htwi』『BRUTUS』など。

 

なかでも『流行通信』は当時すごく好きでした。2002~2004年のアートディレクターは服部一成さん。この方のデザインは一目で彼のものとわかる、斬新なものでした。 

2004年に『亀倉雄策賞展』が東京のクリエイションギャラリーG8であったので、好きが高じて行った記憶があります。

キューピーハーフの広告といったらわかってもらえるかな?

 

流行通信は2005、2006年も時々買っていたのだけれど、2007年で休刊に。

 

好きな雑誌が休刊になるたびにひとつの時代が終わった気がして寂しくなりますね…。

 

 

 

 

内容が充実してます。この雑誌も好き

Frame Art Of The Interior: The Great Outdoors, Sept/Oct 2011, Issue 82 (Frame Magazine)

Frame Art Of The Interior: The Great Outdoors, Sept/Oct 2011, Issue 82 (Frame Magazine)

 

 

今日本屋さんでみかけた雑誌。

内容は?だけど、写真も装丁も素敵でした。

KINFOLK JAPAN EDITION VOLUME THREE (NEKO MOOK)

KINFOLK JAPAN EDITION VOLUME THREE (NEKO MOOK)