卵の中の博物館

アニメ。音楽。アート。30代女子の好きなものあれこれ紹介ブログ。

大人のファンタジー!ルネ・ラルー。

今日はシュールなアニメーションの話をば!

ルネ・ラルーの『ファンタスティック・プラネット』(’73) と『かたつむり』(’65) です。

 

Blu-ray『ファンタスティック・プラネット』30秒CM - YouTube


Rene Laloux - "Les Escargots" - YouTube 

 

 

 

ファンタスティック・プラネット [DVD]

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ルネ・ラルー傑作短篇集 [DVD]

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監督はルネ・ラルー。原画は両作品ともロラン・トポールです。

トポールの原画を切り絵アニメという手法で動かしているのですが、これがとってもシュール!な世界観を構築しています。

トポールは漫画家、作家として活躍していたので、芸術的要素が大きいですね。

 

ちなみに。『ファンタスティック・プラネット』は73年にカンヌ国際映画祭でアニメとして史上初めての審査員特別賞を受賞してます。 すごいっ!

 

 

両作品とも世界観が確立されているので、好きだという人は限られてくるでしょう。寝ちゃう人続出かも。

でもでも!一度観たら忘れられない灰汁の強さです!!

 

 

 

あ、ヒエロニムス・ボッスの『快楽の園』が好きな人ははまるかもしれません。

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ルネ・ラルーはこの後、フランスのコミックアーティスト、メビウスと組んで『時の支配者』を完成させています。

ルネ・ラルーメビウスについて宮崎駿は影響を受けたと言及していますし、大友克洋は日本のメビウスと呼ばれているみたいですね。

 

この時代の作家たちはみんな刺激しあって制作していたんだなあ!とめちゃくちゃ感慨深いです。

 

 

 

 

余談ですが相方(マンガ好き)が買ってきた『進撃の巨人』を読んで驚きました。

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

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ルネ・ラルーの『ファンタスティック・プラネット』や『かたつむり』の世界観に通ずるものが〜!

 

この設定(巨人vs人類)がすごく西洋的で、日本で連載するって冒険だな!すごいな!と思ったのです。

人喰い巨人て、あまり日本になじみがないですよね。「だいだらぼっち」は日本伝承の巨人ですが……私の記憶だと人は襲わないし。

このマンガ面白いけど、ストーリーは一般受けするのだろうか・・・?と気に揉んだのですが…。

えへへへ。まったくの杞憂でした😳

 

(今書きながら思ったのは、巨神兵やオーム、これも巨人?vs人類でしたね…。しっかりと土壌があったんだった)